投稿者: kazu

  • 板金塗装業界の現状と今後

    板金塗装業界の現状と今後

    みなさんこんにちはkazuです。

    今日は板金塗装分野において、年間100社以上の工場へ行き、その会社の状態と社長を間近で見て話を聞く機会がある私の目線から考察したいと思います。

    まずは問題点から。

    ①技術者、後継者不足

    まず圧倒的に技術者の数が足りません。
    整備士を志す人の数も年々減少し、自動車専門学校へ進学する人数が10年前の三分の一以下になっている事実を見れば板金塗装の道に進む人が少ないのは当然の事のように思います。
    若者の車離れとよく言われますがそれ以前に自動車整備士、板金塗装技術職の社会的地位の低さによるものが大きいと感じます。
    ・初任給は圧倒的に安い
    ・労働時間が長い
    ・ディーラーは定休日が平日である場合がほとんど(板金塗装内製工場では日曜 定休の場合あり)、年間休日数が少ない
    ・一般修理工場は土曜も出勤。隔週休み。
    いくら車が好きでも上記の理由から近年の若者たちの選択肢からは外れてしまいますよね。若者の働く価値観が私の時代から変化していることは受け入れなければならない事ですが、技術者減少に拍車をかけているように感じます。

    次に後継者不足についてです。一般修理工場の社長さん方によくお聞きするのですが、後継者がいないという声を多く聞きます。
    女性ももっと車に携わる社会になってほしいものですが基本的には男性が後継者として選ばれる世で、そもそも息子がいないし娘は嫁に行ったとか。一人娘の結婚相手でも仕事が自動車関連の婿さんなんてそう都合よく来ません。息子はいるが後を継ぎたくないという場合も多々あります。女性の社長さんにもたまにお会いしますが今のところ後継者がいないからやっている方にしかお会いできていません。

    社長さん方からは「俺の代で終わりかなぁ」「死ぬまでボチボチ車いじって暮らすよ」なんて声をよく耳にします。

    今、引退を目前にされた社長さん方は幼少の頃スーパーカーブームを経て日本車の黄金期を駆け抜け、並々ならぬ情熱を持って一代で会社を築き上げてきた方々です。心底車が好きでそれを原動力に仕事をしてこられたのだと思います。だから現役を退く年齢でも自動車の仕事に携ることができるのではないでしょうか。
    しかしながら2代目世代、3代目世代になるにつれてブームも去り、自動車への情熱が薄れてゆき、自動車業界に携わる事に魅力を感じなくなっています。

    2代目社長さんとお話しする機会は多いですが自動車に対する熱を感じないことが多いです。中には本当に車に情熱を持った方もいらっしゃいますが稀なケースだと思います。

    私は車に対する情熱はある方だと自負しています。1970〜1980年代の日本車、いわゆる旧車が好きなので余計にかもしれませんが先代社長さんと話すときはとても話が弾みます。
    YouTuberの発信からでしょうか、世間の風潮ですが『好きなことを仕事にする』ということが理想から現実となった昨今、様々な選択肢があり自分の仕事に疑問を持たれている方が多いはずです。昔のように親の後を継ぐ使命感だけでは割り切れない現代社会なのだと思います。親は子どもを想い、意思を尊重して人生の選択肢を与え、後継者がいなくなる。そんな悲しい現実があります。

    ②自動車の進化と部品素材の変化

    次に自動車の進化についてです。現代の自動車は診断機がなければ作業が完結しない場合が多く、特に衝突被害軽減ブレーキやレーンキープ機能、自動運行や追従機能といった装置においてはフロントバンパ取替えやフロントガラス取替えなどで再設定作業を必要とします。
    この機能については道路運送車両法で『特定整備制度』として法定整備に位置付けられ、調整を行う業者は基準を満たした作業場と再設定用の診断機(スキャンツール)とそれぞれの自動車メーカーのターゲットなどを備える必要があります。
    正直数年はこの作業だけで稼げるとも考えましたが再設定の工数はさほど高くはないですし、ディーラーで可能な作業なので設備を既に揃えている場合でなければ難しいとの結論に至り断念しました。
    輸入車では例えばヘッドランプを取り替えた場合、診断機を繋いでメーカーと通信を行い設定を済ませないとヘッドランプが点灯しないものもあります。盗難防止目的と聞きましたが部品販売部門においての流通をコントロールする目的もあるのではないでしょうか。
    診断機は決して安い物ではなく、導入に躊躇される社長さんもいらっしゃいます。
    しかしながらこれから徐々にオートメーション化されていく自動車のシステムになくてはならない物であることは言うまでもありません。
    今までも国からの補助等ありましたが、導入しやすい環境をつくるために今後はさらに補助金や支援制度を充実させてほしいものです。

    次に部品の素材についてです。
    自動車のボデーには様々な材料が使用されています。大まかに分けると
    ◇樹脂
    ・FRP (ファイバーリーンホースドプラスチック)
    ・CFRP (カーボン 〃 )
    ◇鉄
    ・高張力鋼板(熱間、冷間など)
    ◇アルミ
    ◇ステンレス
    などです。

    近年車体の軽量化を主な理由として使用される素材が変わってきていますが、それと同時に修理する機材、道具は専用のものを使用しなければならず、設備投資に後ろ向きであったり技術的な向上を意識していない工場では修理ができない車が増えてきています。

    ③学習不足

    私も現場にいた頃は今よりさらに未熟であった為、学ぶことを怠っていました。
    私の現職業であるアジャスター職は様々な角度から自動車について勉強をしますので、修理をする際の手順や手法の知識が膨大となり、正直今現場に戻って作業したら現役時代よりも断然仕事ができると思います。
    修理費の交渉の際に「こんな時間では終わるわけない」「指数なんて昔から変わっていないから今の車には合わない」と言う工場の声を聞きます。
    そうは言ってしまえば簡単なことですが、職人として恥ずかしい事だと思わないんだろうか?と憤り、哀しさを覚えます。それと同時に自分が当時いかに無知で技術がない人間だったのかを思い知りゾッとします。
    確かに中には指数内では不可能だろうという時もあります。経営者の立場であればコストをかけて行った作業の対価として発生する料金に不満を抱くこともあるでしょう。私も現場経験者ですからその辺りはよく理解できます。
    しかし、多くの場合は知らないからできないという場合がほとんどで、行き当たりばったりに作業を進めるのではなく事故の形態、鋼板の種類や特徴、樹脂の特徴、修理技法等をよく学んでいれば「時間内にできない」ということはほぼないんだと今では実感しています。

    常に学ぶことはどの分野においても必要ですね。

    余談ですが私が修理費交渉において一番言われて嫌いなのは

    「以前は認めてもらった」

    です。

    修理工場の皆さんはこれをもって自分の意見を通そうとすることが一番恥ずかしいことだと思った方がいいです。

    私は根拠のないことで値切りのようなことはしていません。社内規定でも根拠のある基準を設けているわけですが自分が腹に落ちていないことは会社に歯向かってでも工場の味方になって支払う方向で押し通します。

    ですのでお断りする根拠を説明した後にこれを言われると一気に冷めます。
    確かに「前例があって今回は認められないのは何故か?」と思う気持ちはわかります。毎回毎回交渉をしているのも面倒なのはわかります。でもそれはお客様から依頼された仕事です。
    前にも言いましたが誰のために保険請求を行っているのか?それは自分のお客様の為です。お客様に変わって保険会社と交渉をしているという意識で接していただきたいのです。
    保険会社を敵視する方がいらっしゃいますが私たちはそうは思いません。不正請求などは絶対に看過しませんがそんな悪徳業者ではないみなさんとは良好な関係を築きたいと日々業務しています。
    保険会社を敵視している方がいらっしゃったら明日からは今までと少し違った目線でお話頂けたら幸いです。

    さて、暗い話ばかりしましたがいい話もあります。それは、

    生き残れば必要とされる存在になり得る。

    という事です。

    自動車の進化や新たな修理技術に遅れる事なく邁進すれば技術者不足や後継者不足によりやむなく廃業した工場が増える一方でなくてはならない存在となることができるのではないでしょうか。

    自動車業界における職人はもっと必要とされ、尊敬され、もっと社会的に認められる、そんな世の中になってほしいと切に願います。

  • 妻と唯一共通の趣味それが競馬

    妻と唯一共通の趣味それが競馬

    みなさんこんにちはkazuです。

    タイトルにもある通りですが、私と妻との共通の趣味は競馬です。実はそれ以外で共通の趣味がありません。
    競馬は妻が昔東京にいた頃にハマったらしく結婚するまではやっていなかったそうですが、週末のテレビでJRAの競馬中継を見て「買ってみる?」てな事になりインターネット投票を始めたのが私が競馬をするようになったキッカケです。

    妻の買い方は騎手とインスピレーション買いでしたので巷の予想家さんたちのようにデータ分析などは行いません。
    今では妻より私の方が予想に精を出していて、妻は競馬場へ行かないとテンションが上がらないらしく全く買わなくなってしまったという逆転現象が起きています。
    今はこっそり平日に地方競馬をやって、休日はテレビで競馬番組を見ています。

    地方競馬の方が小頭数で予想していて途中で訳が分からなくなってしまうことが少ないので初心者の私には丁度いいので好きです。

    今日も大井競馬場のレースを4レースほど勝負しましたが負けてしまいました。
    私は基本的に道悪(重馬場〜不良馬場)の日に穴狙いの三連馬券を買います。なぜかというとビギナーズラックで1,100倍の三連馬券を一点で的中したところからやめられなくなっています。つまり6通りを100円ずつで600円が110,000円になってしまったのです。
    今考えればありえない確率と思いますが地方の10頭立てならばありえなくないと考えてしまうのです。初心者には三連馬券は早すぎるとはわかっていますが誘惑に勝てません。

    今日の大井は三連単1,000,000円超える配当が2レースあって、片方のレースで僅差で的中できませんでした。これが一番悔しい!
    悔しい思いをして臨んだ最終レース。絶対荒れると思って勝負したところ案の定荒れました。
    軸にしたのは4番人気4番メダーリアフレイム。父MedagliadOro母父Elusive Qualityで道悪では頭もあると踏んで勝負に出ました。紐で選んだ馬も馬券に絡みましたが4番を1着固定にしていた為に三連単2,500倍を取り逃がしました。

    大井の最終で山崎誠士騎手が穴を開ける場面を度々目撃していますが今日もそうでした。

    三連複だったら当たっていました。しかも400倍(涙)。1,000,000円超の配当がバンバン出るので三連単に拘ってしまったのが敗因でした。

    欲が絡むと人の判断力は鈍るものですね。

    これからは仕事や車以外の好きな事もちょくちょく書いていこうと思います。

    ではまた。

  • 第二子誕生

    第二子誕生

    みなさんこんにちはkazuです。

    先日第二子が無事に生まれました。

    新型コロナのせいで妻にも子どもにも面会はできず、妻は一人病院で赤ちゃんと過ごしています。帝王切開での出産となったため術後の痛みと闘いながら頑張ってくれています。会いに行けないこともそうですが、何もしてあげられないという歯痒さが一番辛いです。

    そして、長女のお世話を私一人でやっているわけですが、世の男性のみなさんに声を大にして言いたいことがあります。

    マジで奥さんて凄いですよ!

    いや、奥様です。

    ちがう、もはや神様です。

    もうね、頭が上がりません。

    毎日ご飯作って頂いてありがとうございます。家の掃除、洗濯、子供の世話や保育園のこと、妊娠中も休まず怠らず。本当に感謝申し上げます。

    私としても何もしていなかったわけではなく、できるかぎり協力して生活してきたつもりでした。しかし、自分が主夫という立場で実際に生活してみるとよくわかります。妻がしてくれていたことの大変さとありがたさに。自分の協力などいかに小さいものだったのかを痛感します。

    世のお父さん方、「貴方は何もしてくれない」と言われてイラッとしていませんか?
    そんな時は全面的に妻が正しいです。夫がした手伝い程度のこと、何もしていないのと同じです。そう思えるくらい奥さんはやってくれていますよ。

    「こっちは仕事しているのに昼寝する時間あっていいな」とも思っていました。

    しかし、主婦は時間があるというのは間違った解釈でした。

    ・なぜ昼寝をする時間があるのか。
    ・なぜテレビをみてゴロゴロできる時間があるのか。
    ・なぜ友人とランチに行く時間があるのか。

    これらを可能にするのは自ら時間を生み出しているからなんです。全てに段取りをつけた上で実行する。そのために常に考える。

    自分でやってみて、妻と同じようには出来ませんでした。1日が時間に追われる事になります。
    時間の作り方というものを考えさせられました。経営の経験がある妻はその点で非常に優れています。妻にはいつも段取りが悪いと怒られていましたが本当にその通りです。

    私は仕事はうまく組み立てられます。段取りもよく、人より早い自信があります。集中力も仕事モードになっていますから当然です。しかし仕事においては、いかに慣れることができたかであって、決して段取りがいいわけではないのですね。
    結局考えることが疲れるから、考えるまでもなく身体が勝手に動くまでに慣れてしまおうという怠け者スタイルです。イコール仕事ができると勘違いしてはいけませんね。

    主夫をしてみて、新しい事をスピード感を持って行動に移すことは難しく、まだまだ未熟だと痛感し、日頃いかに何も考えていなかったかがよくわかりました。

    これからは経営者になるために思考を止めない習慣を身につけていきたいと感じた日でした。

    一番は出産という命をかけた役割を終えた妻に感謝。そして赤ちゃん、無事生まれてきてくれてありがとう。

  • 自動車保険で支払われるお金の話

    自動車保険で支払われるお金の話

    みなさんこんにちはkazuです。今回は保険金について少し突っ込んだお話をします。
    というのも先日身内が事故を起こしまして当事者の気持ちがよくわかったので同じような状況の方々には役に立つ情報かと思いました。事故は不幸なことです。そんな不幸に見舞われたときに保険金支払額を最適にに支払ってもらえるようにしたいですよね。
    いくつか例を出してお話ししていきますので最後までお付き合いください。

    因みに身内の事故は車対車で、身内の車は全損になりました。

    ◇過失割合ケーススタディ
    車両保険を付保していない方で車を修理する場合、双方に過失が発生するケースの場合、相手の車の修理にかかる費用の賠償は保険から全額(割合分)支払いをしますが、自分の車の修理費は自分の過失分だけ自己負担することとなります。
    ※過失とは非がある割合を100%とした場合に何%自分に非があるかを表す数値です。
    例えば自分の車の300,000円の修理費用に対し自分の過失割合が50:50の場合、150,000円を自己負担します。10:90の場合でも1割にあたる30,000円を自己負担しなければなりません。
    修理費用が大きい場合は過失割合の1割分が大きな争点になります。
    逆に修理費用が少額であっても保険使用すると保険料が上がってしまうためできるだけ過失割合を少なくして保険を使用せず、支払う金額を抑えたいと言う心理となるため同じく争点となります。

    ◇保険金と損害賠償金
    自動車保険において支払われるお金は保険金または賠償金であると言う点です。
    通常、車が故障して修理に出した場合に修理するためにかかった費用を支払いますよね。例えばバッテリーが上がってしまったので業者に依頼して出張してもらい交換してもらった場合、出張料5,000円、バッテリー部品代10,000円、工賃3,000円で合計18,000円+税を支払う。みたいな感じです。実際に行われたサービスに対して対価を支払うのが売り手と買い手の関係ですから当然です。

    しかし自動車の修理費に関しては保険金または賠償金であり、損害に対する支払いですので修理をしなくても修理費は支払われます。
    ※その支払い金額を適正に算出するのもアジャスターの仕事です。

    ◇過失割合ケーススタディ②
    例えば、出会い頭で事故を起こしたAさんとBさんがいたとします。
    Aさんを自分とした場合過失割合はAさんが30%、Bさんが70%で決定した場合
    Aさんの車の修理費用は300,000円。車両保険は無し。
    Bさんの車の修理費用は輸入車で高額のため1,000,000円。車両保険が有り。

    この場合単純にAさんとBさんの支払う額を計算すると、
    □Aさんは修理費用300,000円のうち70%の210,000円をBさんの保険会社から受け取り、残りの90,000円を自己負担します。(+等級ダウンの保険料差額)
    □Bさんは修理費用1,000,000円のうち30%の300,000円をAさんの保険会社から受け取り、残りの700,000円をBさん自身の車両保険から受け取ります。(+等級ダウンの保険料差額)

    いかがでしょうか。過失割合の大きなBさんは保険料差額のみの負担で済みますが過失割合の少ないAさんは自分にも非はあるにせよBさんの方が悪い事故なのに保険料差額に加えて90,000円も自己負担しなければなりません。
    車両保険を付保していないから仕方ないといえばそれまでですが実際車両保険って結構お高いので私も妻の車にしか付保していません。

    みなさん自分がAさんだったとしたら納得いきますか?車両保険ケチったから仕方ない?そうも考えられますが90,000円は大きいですよね。
    そんなAさんの自己負担を減らす方法があります。
    それは損害認定による支払いです。

    先ほどもお話しした通り保険金または賠償金は損害に対しての支払いであるため通常の売り買いとは異なります。
    よって保険会社に損害認定として修理をする前に損害額を支払ってもらうことで修理内容を自ら決定できるという状態になります。
    もしくは車を買い替える費用の一部にすることもできます。
    (※注意※修理をしない場合の支払い金額は基本的には非課税と認識していた方が賢明です)
    つまり自分が許容できる範囲で安全上、性能上、法律上問題ない部分に関しては修理をせずに損害額を受け取って過失分に補填することができます。

    但し、この方法で特に車を買い替える費用にする場合には問題もあります。
    ・内部損傷については修理してみないとわからないことがある
    車の構造は骨格を外板で覆うように組み立てられており、内部の損傷は分解、計測しないと確認ができない場合が多いからです。特に高級車になると樹脂のカバーできっちり囲まれているので補機類や骨格などの損害を分解前に確認することは難しくなっています。
    ・支払われた金額よりも修理費用の方が高額となってしまう
    上記の分解しなければ確認できない損害が後に発覚した場合に損害認定の際に計上していなかった部分は追加修理となりますので最悪は修理費用の方が上回ってしまう場合があります。
    ・修理工場によっては難色を示す、もしくは対応してくれない場合がある。
    損害認定に必要なことは損害の立証と請求です。完璧な請求をするためには損害を立証する必要があるのですが、手段としては写真撮影を用います。前述の通り分解しなければわからない損害を立証するには実際に分解作業を行う必要があり、損傷診断を行い、加えて見積もりを書く作業もあります。いわゆる手間がかかりますので仮に修理をしないで買い替えとなった場合は手間賃ゼロですからお客様サービスの範疇ということになってしまいます。
    修理をする場合でも損傷診断が完璧にできなかったり保険請求に不慣れな修理工場は立証をしきれないために認定額より修理費の方が高額となってしまう可能性を恐れて難色を示す場合があります。下手をすれば赤字になりますからね。
    ・損傷程度によっては過失分の補填に回す分がない場合もある
    これは車によっても損傷形態によっても異なるのでなんとも言えませんが、部品が損傷していて保険会社が取り替え妥当とする部品の中から再使用できるものがなければ成立しません。
    ・損害額に異議を申し立てられる可能性がある。
    これは稀なケースですが相手保険会社の契約者が修理費が高いと言ってくる可能性もゼロではありません。
    ・過失決定、示談までは保険金は支払われない。
    これは正直一番きついかもしれません。修理をした場合、今も修理工場が立て替えてくれる場合が多いですが、最近ディーラーなどでは入金が確認できなければ車を引き渡してくれない場合もあり、修理費を一旦全額建て替えるなんてことも。

    これらの問題を解決するにはいくつか方法があります。
    ・修理工場に車を修理する事を確約する。
    修理をする事で工場は利益を得られますし、損傷診断のための分解も修理の為に必要な作業なので無駄になりません。更には見積もり作成も通常必要ですから工場にとって全くの無駄にはなりません。
    ・車を買い替える場合はアジャスター立会いにて損害認定をしてもらう。
    前述の通り修理工場にとって全く利益にならない損害の立証作業を損保のアジャスターが査定する事で解決します。その際工場へは「買い替えるので修理費相当額を保険会社に出してもらって欲しい」と伝えるのがいいでしょう。そうすることで修理工場の手間を減らせます。上記Aさんのケースだと損害確認は相手保険会社が行うので相手保険会社へは「買い替えを検討しているので損害額を算出してほしい」と伝えるのがいいでしょう。
    アジャスターは基本的に現状認定できる損害を見積もりとして作成します。内部損傷は明らかに損傷が認められる場合を除き目視できなければ計上できません。
    車のフロント周りは高額部品が多く、一つの部品で100,000円以上の差が出ることもあります。コンプレッサーやオルタネータ、ハイブリッド車ならインバータなどの高額部品が損傷している可能性が見積もりに示唆されていたら有料でもいいので分解して確認して欲しいと修理工場へ依頼した方が良いでしょう。また、アジャスターが損害認定をすることで損害額に対して相手方から異議を唱えられたとしても工場や自分自身が説明責任を求められるようなことはなくなります。
    ・リサイクル部品を検討する
    いわゆる中古品です。自動車部品はヤフオクなんかでかなり広いジャンルで出ています。持ち込みすると嫌がる修理工場もあるので、損害認定を受けた後に「中古部品を使って安く仕上げて欲しい」と伝えましょう。修理が完了したら自費で支払いを済ませて保険金は自分に振り込んでもらうのがいいでしょう。
    ・金額次第で買い替えか修理かを決めたい場合
    もっとも多いケースですがこの場合は保険会社への認定額算出を依頼し、認定金額が算出された後に意向を決定しましょう。車の知識が無ければどうしたらいいかわからないと言うのが通常ですので任せるしかありません。
    損害額が確定すれば示談も前に進みやすくなるので早急に修理をするか買い替えをするか結論を出して損害額を確定させましょう。

    今回の話を簡単にまとめると
    ①修理しなくてもお金はもらえる。(※時価額を損害額が下回っている場合)
    ②自己負担を減らすには修理工場と損害保険会社をうまく使う。
    ③保険に詳しく、良心的かつ善良な車屋さんを選ぶ。
    ④直すのか直さないのか早く結論を出す。
    ※全損の場合は時価額の交渉をする←次回お話しします。

    ここまで書いてなんですがそもそも車両保険に加入していればこんなに頭を悩ます必要はありませんね。先日身内が車を一台潰しましたが車両保険に加入しておらず買い替えるにしてもお金に苦労しました(新しい車には車両保険を付保しました)。相手保険会社から提示された時価額が適正ではなかったため資料を添えて送付しました。相手も車両保険を付保していないため支払額に直結する過失割合についてはまだ決着がついていません。前述の通り身内の車は全損となったので争点は時価額と過失割合です。全損の場合は時価額が上限なので今回のような修理費から補填というプロセスは踏めないため時価額交渉のみとなります(相手方は修理費補填しているかもしれませんね)。
    もう事故から4ヶ月も経ちました。保険金が払われたのは人身障害の方だけで自動車の方は決着つかず。内情がわかる分あまり急かすつもりもないですが経過報告もないしそろそろ電話入れてみようかな。

    次回は時価額についてお話ししていきます。

    ※事故には様々なケースがあります。今回の方法は全ての事案に当てはまらないことをご了承ください。

  • オススメのドライブレコーダー

    オススメのドライブレコーダー

    みなさんこんにちはkazuです。

    最近では悪質なあおり運転が連日ニュースで話題になっていますね。

    被害に遭った時に備えてドライブレコーダーが必要と感じている方は多いのではないでしょうか。

    私は家族の車には全てドライブレコーダーを取り付けています。今までに購入した商品の中で取り付けが簡単で価格も手頃なものをご紹介します。

    結論から申し上げるとユピテルが手頃でオススメです。

    私の妻の車に取り付けているモデルはSV550Pで価格は現在8,000円程度。コンパクトタイプでミラーの影に隠れるサイズ感なので取り付けていても運転者から見て全く気になりません。

    両親の車にはSV2050dP を取り付けています。価格は10,000円程度です。

    ※これらのモデルは安価でメモリーカードのフォーマット作業が必須ですので面倒な方はメモリーカードの容量上げや上位グレードをオススメします。

    ドライブレコーダーには色々な種類がありますがまずは取り付け方法から大別すると
    ①フロントガラス貼り付け式
    ②ドアミラー固定式
    ③ダッシュボード固定式

    です。
    この中で最もオススメなのは①フロントガラス固定式なのですが、物によっては非常にストレスを感じるので注意が必要です。

    貼り付けタイプで選んでは行けない代表な物としていくつかあげておきます。
    ①大型で重い→揺れる、視界が悪くなる。接着式でも夏場は落下する。
    ②吸盤で貼り付けするタイプ→すぐに落下する
    ③Gセンサ搭載でない(自動保存されない)→いざという時に役に立たない
    といった所です。

    私の失敗談をお話しすると、

    ・某国産のデジカメのような形状の大きなドライブレコーダーを安価で後方同時録画だったので選んだのですが、吸盤でフロントガラスに貼り付けするタイプだったのですぐに落下しました。
    対策として超協力両面テープに変更して貼り直しましたが振動と夏場の熱で落下しました。
    最終的にはバイザーのブラケットを加工してビス留めしました。

    ・ドアミラーと一体型のタイプは後方を写すミラー部分がマジックミラーのようなものだったので夜間に全く後方視認ができず危険でした。中にはしっかりしたものもありますが高価です(私が購入したものでも15,000円でしたので)
    やむなくさらに社外の広角ミラーを固定して使用していましたが、重量から振動で徐々に角度が変わってしまうので取り外しました。

    ・最近の話をすると、身内が事故を起こしてドライブレコーダーを確認したところ全く撮影できておらず、原因はメモリーカードのフォーマットを怠っていた事でした。フォーマットを怠ると上書きはするものの記録時間が短くなったり、最悪の場合はSDカードが使用不可になるようです。
    そのあたり面倒だったりそもそもわからないという方が多いと思いますので、できれば本体メモリ搭載モデルだったりメモリーカードも容量の大きいものを使用する事をお勧めしたいです。
    ちなみに先日SDカードをフォーマットしようとしても記録されている映像が消せず、PCで色々試してもダメ。結果SDカードの破損でした。安価なSDを使用するとそういうことになります。
    劣化しない、繰り返し録画対応と謳っている商品をお勧めします。
    私のおすすめはSanDisk

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    余裕があればパイオニアを使いたいところですが高いので諦めました。余裕があるかたはこちらをお勧めします。

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    ・ダッシュボード固定式は単純に邪魔なので一般的には少ない印象ですが操作がしやすいというメリットもあります。

    ドライブレコーダーを選ぶ上でポイントをまとめると
    ①自動記録(Gセンサ搭載)
    ②小型で軽量、両面テープでフロントガラス接着式
    ③本体メモリ搭載、SDカードフォーマット不要
    ④夜間撮影に強い(高感度、高画質)
    欲を言えば
    ・後方同時録画
    ・マルチバッテリーを併設し常時録画

    マルチバッテリーは走行時自動車のバッテリーから充電を行い貯めておいた電気でエンジン停止中のドライブレコーダーの電源供給をするのでバッテリー上がりの心配が減ります。

    SDカードの問題は私も苦い経験をしていますし、たとえフォーマット不要モデルでも定期的に行うほうが確実で基本的にはついて回るので覚悟したほうがいいのですが、できるだけストレスなく使用したい方は高価であっても機能を重視した検討をお勧めします。

    何を目的に撮影したいかも重要です。駐車中の悪戯を警戒するのか、走行中の事故、あおり運転を警戒するのか。用途に応じて上記の注意点を踏まえてご検討されてはいかがでしょうか。

  • 妻の才能

    妻の才能

    みなさんこんにちはkazuです。

    最近は妻が仕事を始めました。時給制などの時間に対してお金をもらうのではなく、自ら商品を販売する仕事です。

    自分のコネクションを利用してバンバン成果を上げています。

    その他にも、広報関係の仕事に携わる友人にブログを始めないかと勧められて準備をしているそうです。

    さて、妻がトントン拍子に様々な事に着手している一方で私は日々の業務に追われているだけのように思ってしまいます。

    今年は試験があるので資格試験のための課題が出されたり、投資関連の勉強をしたり、実際に投資をしたりと社宅での時間が全く足りない状態です。

    単身赴任なので家族とのコミュニケーションを大切にしたいため妻とのテレビ電話の時間も取っています。ですが正直焦りが常に頭にあるため電話する時間も我ここにあらず。これでは何のために時間を取っているのかと葛藤が続いています。

    焦りというのは自分の不甲斐なさに対する焦りですが、こればかりは地道な努力を重ねていくしかなく、努力が足りていない自分への怒りと今まで時間を無駄に過ごしてきた自分への怒りとが同時に襲って来る状態です。

    ネガティブな思考にはいい結果ついて来ないので出来るだけ忘れて、前向きに頑張ろうと決めた今日この頃です。

    早く好きなことを仕事にしたいですね。頑張ります。

  • ブログ再開

    ブログ再開

    みなさんこんにちはkazuです。

    しばらくお休みをしておりましたが再開致します。

    実は家を新築しておりまして忙しくしておりました。これからは借り入れを返済していく事になりますが、今のままでは家族に色々我慢をさせてしまう経済状況です。

    独立開業したいと言っていながら借り入れをする事は通常ではない行為と言われても致し方ありませんが、後悔はしていません。

    独立開業を諦めてもいませんし、寧ろ追い込まれた分やるしか無いと言う気持ちに変換しました。

    家族を守りながらも開業資金を調達する為に副業を考えています。今は計画段階ですが会社の同僚と計画を煮詰めているところです。詳細は追ってご報告しますが、私の役割、と言うか専門分野はやはり〝自動車〟です。

    一番携わりたい事でもありますし、今まで培ってきた技術、知識を活かして新たなものを産み出していく事を主体で担う予定です。

    そこで重要となってくるのはマーケティング力ですが、全く自信はありません。プライベートな訳あって横の繋がりをほぼ断ち切った為に自動車業界での強みを失ったに等しい今、新たにビジネスパートナーを開拓していく事から始めなければならない状態なのです。

    やはり近い所から繋がりを増やしていき、自分のマーケットを持つまで奮闘していきます。ほぼ毎日初対面の社長と挨拶を交わす今の環境を最大限活かしていきます。

    最近では人に助けてもらう事に抵抗を感じなくなりました。余計な気を遣ったり、プライドが邪魔をして今まで人に頼みごとをするのが苦手でした。

    自分が一人で生きていけるような人間でない事を理解しましたし、そんな自分でも、ほんのちょっとの幸せを周りに与えられるようになろうと決め、とても楽になりました。

    謙虚な姿勢とは媚び諂う事ではなく、自らを理解して相手を尊重する姿勢なのだと、辞書の意味とは違いますが根本はそうだと思います。

    上から目線でものを喋るなと妻からよく言われましたが今思えば有難い言葉です。

    まだまだ未熟ですが本気で取り組むべき事が見えてきたのでこれからが楽しみです。

    ではまた。

  • ストレス社会の中での人との関わりを考える

    ストレス社会の中での人との関わりを考える

    みなさんこんにちはkazuです。

    本日は人との関わりについて思うところがあったので投稿します。

    最近では他人と関わることが昔に比べて減ったような気がしませんか?

    ・近所とのお付き合い

    ・職場での飲み会

    ・お店の人との接し方

    色々な他人との関わり方があると思いますが、全てにおいて人と密に関わることが減少していますよね。

    「私は一人で生きられるから近所付き合いしない」とか。

    その反面、自分が気を許す相手に対してはどうかしているくらい一緒にいる印象を受けます。昔は様々なお付き合いがあって色んな繋がりを大切にしていたのに。なぜ今はしないのだろうか?

    それはなぜかと考えたときに、人は他人と距離を置く事で自らを守っているのだと感じました。仲間だけでいる方が楽だから。しかしそれは決して若い世代、現代人が悪いわけではないと思います。

    他人と関わることが少なからずストレスに繋がります。膨大な情報に脳を支配され、将来に不安を抱えながら、労働が繁忙を極めるストレス社会において、余計なストレスを排除したいと自然に身を守っているのではないでしょうか。

    「忙しいからあの人の相手をする気分じゃない」とか

    「仕事でもないのに飲み会に行って、気をつかってお金も使うなら行きたくない」などと

    いう若い世代の人たちの気持ちを全て否定することは如何なものかと感じます。

    私も「なんで若い奴らはみんなそうなんだろう」と思ったことは何度もあります。私が社会人になった頃は先輩の言うことには全てイエスで答えていました。飲み会も全て行きますし休みの日でも誘われれば出かけました。地元の消防団の勧誘を受けたときも二つ返事で承諾したとこを勧誘に来た方は驚いていました。会社の野球チームを2チーム掛け持ちし、午前2試合、ナイター1試合やって夜飲み会と言うハードスケジュールで熱が出てもノーは言わなかったです。

    ノーを言わないことで逆にストレスが溜まらないと言うことだったかもしれませんが学の無い私はノーと言わない事で急速に成長できたと確信しています。しかし家族には甘えがありストレスをぶつけていました。本当に申し訳なく後悔しましたが、今は見守ってくれた家族に感謝を忘れず接するようになりました。

    人間が処理できるストレス量は個人ごとに一定だと思います。どこかで抱えてどこかで放出する。若者が対人ストレスを避けているのは現代のストレス社会に耐えられるだけの経験値がない状態で入ってきた上に、中には家庭でもストレスを抱えている場合があるからだと感じます。

    ストレス耐性について、パワーハラスメントが問題となっている昨今ですが、私が社会人になりたての頃はまだまだパワハラ横行時代でした。パワハラ容認するわけではありませんが新人で失敗すれば怒られて当たり前ですよね。怒ってくれる先輩ってとっても貴重です。たとえそれが感情的に怒っていてもです。困難を乗り越える精神力はそういった経験を積む事によって鍛えられるので新人さんは文句を言わず先輩の叱咤は愛だと思って受け入れて頑張って欲しいですね。(そもそも最近はパワハラの定義が拡大解釈されている気がしますが)

    さて、私は社長を目指していて人間性についてとても考えますが、成功者の共通点は人としての魅力であったり、思想、能力などはもちろんですが、一番は人との関わり方が上手だということです。そうかといって色々な場所に顔を出しているわけでもなく、友達が多いわけでもない。無駄な付き合いをしていない事も共通している事です。ただ、そうなるには様々な経験と足を使った事でしょう。それが経験となり成功したのだと思います。

    成功した社長なら付き合う人を選べばいいですが企業に属す労働者であるサラリーマンに選ぶ権利はありません。しかしそれは経験となって蓄積されます。人に愛されるには人を愛さなければならないと思います。愛される人間になって協力者に恵まれ、人は成功へと導かれるのだと思います。今が将来必要となるスキルを鍛えるべき時なので、もっと人を好きになって、人のためになる事を損得なしで行って、積極的に人と関わっていきたい。そう考えます。

    ではまた。

  • 新年を迎えて

    新年を迎えて

    新年明けましておめでとうございます。kazuです。

    暫く投稿をお休みしておりましたが再開いたしますのでご挨拶だけ(汗)

    最近では家を建てたり身内が倒れたりとバタバタしておりました。

    今年は良い年にすべく気合が入っております。

    実は私の運勢ですが、厄が全て無くなり最強かつ飛躍の年となるそうです。

    そんな貴重な一年を無駄にしないようにしっかりとアンテナを張ってチャンスをものにするよう頑張って参ります。

    新たな取り組みもする計画ですので今まで同様、更新が遅くなりますが引き続きまして応援の程よろしくお願い致します。

  • 大阪と言えば串カツ

    大阪と言えば串カツ

    みなさんこんにちはkazuです。

    今日は夕飯にご夫婦で串カツ専門店を営まれているお店へ参りました。夕飯代を奮発して大阪へ貢献します。大阪の同僚にも「せっかく大阪へ来たんやから楽しまな損やで」と言われたので名物は出来るだけ食べて帰りたいと思います。

    宇都宮ではチェーン店の串カツの田中に行きました。その時に先輩から勧められて食べた紅生姜が美味しかったので本場で頂いてみましたがこれがまた美味い。

    一本110円から430円ですが、110円メニューで十分だと感じました。

    何と言っても大阪は安い、早い、美味いですね。

    3,000円飲み放題食べ放題でとても満足できますし、税込みなことに驚きました。

    普通に会計で3,240円用意していたら「kazu君、大阪は込み込みやでw安くて込み込みにせんかったら客こーへんからなぁ」と言われました。

    大阪はいいイメージと恐いイメージ半々だったのですが、段々と大阪が好きになってきました。

    とてもいい人たち、いい街ですね。最高です。今日は串カツ食べて明日も頑張ります。

    ではまた。