タグ: ガラスコーティング

  • コーティング業者の選び方

    コーティング業者の選び方

    みなさんこんにちはkazuです。

    今日はコーティング業者の選び方についてお話ししていきます。

    有名店を選ぶのも一つの選択肢ですが近くに店舗がなかったり、高額で手が出ないといった問題があります。
    腕のいいお店を探すのが困難なのは職人の力量やこだわりは外からは見えないからです。
    ホームページで吟味するには限界がありますし、写真に傷は写りにくいのでどれも綺麗に見えます。
    そんな時にお店のここを見た方がいいというポイントをいくつか上げていきたいと思います。

    1.お店や作業場が綺麗

    まず大事なポイントとして作業者の性格を見極め、施工する環境を確認することです。
    ボディに無数にある傷を綺麗に仕上げるという事は、ひとつずつ物を片付けていく事と似ています。
    店内を見渡してみて清潔で整理整頓されているのは最低ライン。
    余計なものが無く、シンプルでスッキリした店内であれば文句なしでしょう。
    コーティングの施工はきめ細やかさと根気が必要です。
    磨き作業は何かと細かくて根気強い性格の人が向いています。
    ですから店内を見てその店の拘りと丁寧さを量ります
    経営者=作業者でない場合でもお店を綺麗にしている経営者であれば
    作業者にも半端な仕事はさせないでしょう。

    次に可能であれば作業場を見てみましょう。
    コーティング作業には清潔で埃っぽくない環境が必要です。
    作業者の性格面見る目的が主ですが塵、砂、埃があると
    磨き作業でボディへ傷が入る原因になります。
    道具が散乱していたり整理整頓されていないのもNGです。
    床が綺麗で整理整頓されているか確認しましょう。

    2.ホームページで自らの技術を掲載している

    ホームページは作り方によっては実際の現場より遥かに良く見せることができます。
    ですのでこだわりポイントを明確に列挙した施工例を掲載していることが重要です。
    先にも記述しましたがボディの輝きというものは写真では大体綺麗に見えます。

    例えば
    ・ポリッシャーが入らない部分については部品を外すことで磨くことが出来る場合は部品を外して施工している
    ・樹脂部品やバフが当たってはならない部分についてはマスキングを施している
    ・水垢になりやすいモールの際は手作業で綺麗にしている
    ・外からは見えない部分(ドア内部やボンネット裏)の水垢についても除去している
    ・タイヤで巻き上げた汚れ(ホイールハウス、フェンダライナ)も除去している
    ・車の材質毎にコーティング剤の種類を変えている
    など、手間がかかって普通は避けたい作業を敢えてやっている拘りをみてください。
    手間がかかっていること、あと細かければ細かいほどいいですw

    3.道具に拘りがある

    一口に磨きと言っても様々な道具を用いて行います。
    ・ポリッシャー       (ダブルアクション、ギヤアクション等)
    ・コンパウンド       (細目、粗目等)
    ・バフ           (ウール、スポンジ等)
    ・コーティング剤      (各メーカー品、オリジナル調合)
    ・各種洗剤         (酸性、アルカリ性等)
    ・洗車用スポンジ      (ムートン、ウレタン等)
    ・拭き取り用タオル類    (マイクロファイバークロス、セーム革等)
    ・鉄粉除去剤、トラップ粘土 (ボディの付着物除去に使用)
    ・高圧洗浄機        (冷水、温水、洗剤散布等)
    ・塗装用ブース       (コーティング剤をスプレーガンで吹き付けの場合や乾燥に使用)

    大まかに分けてもこれだけの道具があります。
    今回はメインの道具であるポリッシャーだけここでお話しさせて頂きます。

    簡単に種類分けすると
    ・シングルアクション→軸を中心に正回転
    ・ギヤアクション→軸をズラしてジグザグに正回転
    ・ダブルアクション→軸が偏心して回転
    の3種類です。

    種類も数あるポリッシャーですが様々な修理工場へ訪問しアンケートを取った結果RUPES(ルペス)が一番人気でした。
    ランダムオービットタイプのLHR21 MarkⅢやLHR15 MarkⅢは通常のダブルアクションと違ってランダムに動いて
    くれるため見えやすい磨き傷が減り、限りなく人が認識できないレベルまでに近づけることができます。
    トルクがあり、ある一定押し付けて磨いても回転が停止することなく、今まではシングルアクションで下処理をしなければならないような擦過傷も一本で磨くことが出来ます。
    ただし塗装後にペーパーを当ててゴミを除去した場合はシングルアクションを使用した方が早いのですが時間をかければこれ一本でも十分です。
    オービット径が21mmと15mmの2種類ですがコーティング前処理であれば後者が最適です。
    安いものであれば一式30,000円〜50,000円で揃う道具ですしバフとコンパウンドセットでおよそ100,000円(本体はおよそ60,000円)と高額に思えるかもしれませんが機能と仕上がりを見れば納得の金額と私は感じます。
    シングルアクションと違い技術はあまり求められないため経験がない方でも扱いやすいポリッシャーですので一応リンクを貼っておきます(興味がない方は間違って踏まないようお気をつけくださいw)。

    【7/1限定 P5倍】SPASHANFREEオフィシャル 【SET】ルペス LHR15 MARK3 コンパウンド 3SET スポンジバフ 125mm 4SET エンジェルワックス スパシャン SPASHAN ANGEL WAX 洗車 BigFoot
    価格:94430円(税込、送料別) (2021/6/30時点)

    大切なのは道具じゃなくて作業者の腕でしょという声が聞こえそうですね。
    確かに安価なシングルアクションで時間をかければ高い道具を使った仕上がりに近づけることは出来るのですが
    バフを変えコンパウンドを変え、トータル5回、最低でも3回は繰り返し磨かなければなりません。
    それを1回〜2回で完了させ、尚且つ塗装や磨きを知り尽くした作業者が行う場合。車にとっても作業者にとっても
    道具に拘ることは良いことだと私は思います。

    いかがでしたか?拘りを持った職人の性質はご理解いただけたでしょうか。
    一概には言えないかもしれませんがやはり拘っている腕のいい職人はいろんなところが細かいですw

    拘りを貫いている職人が埋もれず評価され、正当な対価を得られるように
    皆さんにもしっかり本物を見分けていただけるような情報をこれからもお届けします。

    ではまた。

  • 車を蘇らせる仕事がしたい!

    車を蘇らせる仕事がしたい!

    みなさんこんにちはkazuです。

    最近は自分がやりたい事を本気で決める地固めをしています。

    私は齢36になり、未だに自分がやりたい事を見つけられていません。
    と言うより やりたい事=仕事 を実現できていません。

    そうは言っても仕事にするからにはなんでもいいと言うわけではなく
    他より優れている又はこれから突き抜ける必要があります。

    さまざま取捨選択した結果『車を綺麗にすることに喜びを感じる』事に気がつきました。

    ・車を磨いてコーティングを施す
    ・素地、樹脂パーツの『黒さ』を復活させる
    ・室内は総分解して清掃、補修する
    ・エアコンはインパネ〜ヒータユニット分解しエバポレータまで清掃する
    ・エンジンルーム、ドアの開口部等の細かい部分を綺麗にする
    ・タイヤ、ホイールを綺麗にする
    ・サスペンション、アンダボディ等見えない部分を綺麗にする。

    自分の車を綺麗にするのであれば最低でもこれくらいはやりたいと思っている時点で
    「少々いきすぎた人種」ではないでしょうか?

    つまり・・・レストアやカーケアをやりたい!と言う結論に辿り着きました。

    整備、板金塗装経験により車の一通りの作業ができて、アジャスター知識のひとつ
    である車の素材の特徴を理解した状態で効率的かつ科学的に車を仕上げることができる。
    他ができないことをやると言う意味ではアジャスターとしての知識が加わったことで
    やれることの幅が広がりました。

    ■コーティングの話

    他に出来ないことをして成功されているお店があります。というかそれしか成功する道がないのでは?とも思います。

    仕事で様々な修理工場に訪れますが、最近高級コーティングを扱うお店に伺うことがありまして取材をさせて頂いてます。
    一般車から高級車まで施工を請け負っているお店ですが高級車の入庫が格段に多いです。
    その信頼を得るに至った理由はこだわりと知識、技術が他店に比べて飛び抜けているからだと感じます。

    みなさんは車のコーティングについてどこまでご存知でしょうか?
    『洗車して傷を磨いて綺麗にしてコーティングの溶剤を塗る』
    これがコーティングだと言っても間違いではありません。

    しかし前述したお店のコーティングはとても一行でまとめられない工程を行なっています。
    ちなみに最高級スーパーカーで施工費用100万円を超える場合もありますが、工程や使用している材料、設備を見ましたし実際にこだわりを持って作業していた私から見れば決して高いとは思いません。
    ざっくり言うとボディは科学の知識に特化した社長自ら調合した最高の溶剤を使用。それだけではなくサスペンション、タイヤ、ホイール、アンダボディにもコーティング。室内インパネや外装樹脂パーツにはそれぞれ専用のコーティングをしています。もちろんこれだけではなく埃一つない工場の環境や設備、使用工具もこだわり抜かれている中で車を丸ごと完璧な状態に仕上げていました。

    先に高級車の話をしましたが億レベルの車の話でしたので次は大衆車について。
    当該コーティング屋さんは一般的な車の施工価格は他店と比較してむしろリーズナブルです。
    最近では中古車ディーラーが150,000円〜300,000円するコーティングを薦めてきます。
    某大型中古車販売店へ友人の車を目利きに行ったときに施工風景や仕上がりを見させて貰ったことがあります。
    価格は180,000円でした。その時私は友人に言いました「俺が50,000円でこれより綺麗に長持ちする磨きとコーティングをやってあげるよ」と。
    その某大型中古車販売店では使用していたバフ(磨き用スポンジ)はボロボロ、磨き専用工場は粉っぽくて汚い、鏡面磨きと言っていながら全然鏡面になっていない等、とても価格に見合った仕上がりではありませんでした。

    車を綺麗にすることはカーオーナーにとっても施工者にとっても喜びとなることがベストだと思います。しかしながら高級コーティングを謳って半端な施工をしている業者が多数存在することでその喜びは双方共に半減することになります。

    拘った仕事をしてもそれを理解して貰えるお客様にしか相応の対価を戴けません。
    本当に車を綺麗にするという拘りをしっかりと広げて半端な業者を駆逐し
    価格を適正化して車を綺麗にする事の価値を上げていきたいと考えます。

    アジャスターとしてコーティング関連の請求に対する交渉をする機会は多いです。
    高額な請求をして、大変な作業だと主張してくる工場も多いです。
    しかし経験者でありむしろこだわりを持ってコーティングに携わってきた私からすると
    「この程度の作業工程で何が大変なの?」と思うことは多々あります。
    「濃色はオーロラが出てしまって消えない」と言います。時間をかければ出来ますが、まずは環境と道具を整えてください。
    道具が整っていなければ車全周を3〜5回磨かなければなりません。それは当然『大変な作業』ですね。
    「大変だ」と言う工場の主張はわからなくもありません。前述もそうですが、嫌いな作業なら余計に大変に感じるはずですし大多数の方は嫌いな作業の部類だと思います。
    もっと科学的な観点から見ることも重要です。車の汚れの性質(そもそも傷とは何かも含め)、コンパウンドの性質、コーティング剤の性質。理解することが増えれば最短で仕上がりまでの状態を目指せるので施工時間の短縮にも繋がります。
    交渉する際は喧嘩になるので「何が大変なの」とは言いませんが自分のやった仕事にプライドを持って欲しいものです。
    (自分のしていることを正しいと思い込み変なプライドを持っている方は凝り固まった考えは捨てて色んな情報を取り入れて欲しいです)

    コーティング業者の選び方については別の記事で紹介します。

    ■レストアの話

    レストアは一般自動車修理業界における頂点だと私は思います。

    もちろんモータースポーツや自動車メーカーの開発など最新の技術や材料を駆使して行われており
    特にF1などは自動車の最高峰だと思います。あくまでも一般的な修理工場の中で知識や技術を活かして行われる
    仕事としては頂点ではないでしょうか。

    腐食したものをどうやって復活させるか。特に旧車で国産のパーツは製造されていないものがほとんどで、樹脂パーツなどはボロボロでもそのまま使用されています。劣化した樹脂パーツをどうやって綺麗にするか。劣化が著しく触れば崩れてしまうようなものをどのように復元するか。お金をかければ一から制作することも可能でしょうが、そんなことができるのは一部のお金持ちだけです。
    人気車種は製作している社外メーカーさんもありますが市場にないものはどうしたら良いでしょうか。
    そこで樹脂の種類や特性を熟知している必要があります。

    錆が発生している場合はどうしたら良いか?なぜ錆びるのか?錆びないようにするには?
    そこで自動車鋼板の種類や特性、防錆の知識が必要になります。

    いわゆる「ボロ隠し」程度であれば上記の知識などなくても形にはなると思いますが完璧に仕上げたいと思えば様々な知識を持って、それを実現できる技術を駆使しなければならないのですから相当難易度が高いですよね。
    ここでもやはりこだわりを持って出来るか出来ないかでお客様の満足度も変わってきます。
    ただし、劣化も旧車の味だという方も多くいることは事実です。でもそれはそれ。リクエストに全て答えられるようにするにはやはり勉強し続けなければならないと感じます。

    目標としては「出来ません」をゼロにすること。

    「あのお店は親身に相談に乗ってくれる」「あのお店に持っていけばなんとかなる」

    こういった声が多くなり、最終的には

    「あのお店(あの人)に出来ないことはない」

    になるように努力し続けていきたい。そう決めた今日この頃でした。

    ではまた。